2003年 MotoGP 世界選手権シリーズ第15戦
フィリップアイランド(オーストラリア)〔10月19日(日)決勝 天気 曇り〕

#56 中野真矢 〔予選11位 決勝7位 総合ランキング9位〕

前回のマレーシアまでの流れで、マシンもいい感じで仕上がってきていたのだが、ここのサーキットは少し特殊なため、初日は良いセッティングが見つけられず、13位と出遅れた。予選2日目で出たタイムは11位だったが、初日と比べれば、セッティングの状態もかなり良くなっていたし、自分でも少しずつ乗れてきたような感覚が掴めていた。
決勝当日は、朝からかなりの勢いで雨が降っており、レインでのレースを覚悟していたが、レース直前で天候が回復し、ドライでレースすることが出来た。
スタートはまずまずで、序盤はトップグループを見ながらの走行となった。途中、少し降り出した雨でペースを落としたため、トップグループとは離されてしまったが、その後はオリビエ・ジャック選手との争いとなった。彼とは2000年、250cc時代に、このフィリップアイランドでチャンピオン争いをしたこともあったので、途中からは、「今回こそは彼の前でゴールする」ということを目標に走っていた。そして、予定通り最終ラップで前に出たのだが、その後また抜き返されてしまい、結局7位でゴールした。7位と言う順位は悪くはないと
思うが、やはり、ジャック選手の前でゴールしたかったと言うのが本音だ。
いよいよ次のバレンシアが最終戦となる。ここまでいい流れで来ているので、今年の集大成となる最後のGPをいい形で締めくくりたい。
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金子直也 (ヤマハ・ダンティーン チーフエンジニア)

最初の5ラップでタイムをロスしてしまったね。その後のラップタイムはジベルナウのグループと変わらなかった。今回は、レース直前までウェットの状態だったので、我々はタイヤの選択に苦しんだよ。次のバレンシアで良い結果を得るために頑張らいとね。次が今年3度目のホームGPになるんだから。
真矢にはジャックとのファイトについて「良くやった」と言ってあげたいね。けれど、これは2000年のチャンピオン争いとは全く関係ないよ。我々はチャンピオンシップで彼をリードしている訳だし、全くシチュエーションが違うんだからね。
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