2003年 MotoGP 世界選手権シリーズ第10戦
ブルノ(チェコ) 〔8月17日(日) 決勝 天気 晴れ〕

#56 中野真矢 〔予選14位 決勝14位 総合ランキング10位〕

今回は事前にテストも行っており、ある程度いいレベルからスタートすることが出来たので、初日のフリー走行では3位、予選では8位とまずまずのペースで来ていた。しかし、2日目のフリー走行中、2コーナー過ぎで突然リアタイヤが滑ってしまい、大転倒をしてしまった。その際、腰と頭を強打し、少し記憶が途切れるほどの脳震盪を起こしてしまった。検査の結果、幸いにも骨には異常がなく、頭も大分はっきりしてきていたのだが、その日はそのまま病院へ入院することになった。
レース当日の朝もまだ腰の痛みがひどく、正直言ってレースは無理かと思っていたが、ドクター・コスタのおかげで大分回復し、なんとか朝のウオームアップ走行に望むことが出来た。その中で、バイクと体をチェックし、何とか決勝に出られそうなことを確認した。
このような状態だったので、体のケアをしてくれた人やチームのためにも、ポイント圏内で完走することを考えていた。実際にレースもそのような展開になり、14位でゴール。100%の力を発揮することは出来なかったが、あれだけの転倒にもかかわらず、レースを完走し、2ポイントを獲得できたことは、間違いなく次に繋がっていくと思う。
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ルイス・ダンティーン (ヤマハ・ダンティーン監督)

我々は、とても喜んでいる。あのクラッシュの後にもかかわらず、真矢は本当に勇気のあるレースをした。真矢はレースに出ることを決断し、そして完走することで、そのガッツをみんなに見せていたよ。これからの、残りのレースも楽しみだ。
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